Castelbajac〜BIOGRAPHY〜
誕生と寄宿生活
ジャン・シャルル・ドゥ・カステルバジャックは1949年11月28日、モロッコのカサブランカに誕生しました。1950年代半ば、両親とともに中部フランスのリムザンへ移住。6歳から寄宿生活を始め、全教育課程を地方の5つの異なった寄宿学校で過ごしました。
創作活動の始まり
母親がファッションメーカーを経営していたこともあり、躊躇することなくファッションデザイナーの道を歩み始めたカステルバジャック。1968年、母親と設立したプレタ・ポルテのメーカー「コー・アンド・コー(Ko&Co)」でデザインを始めました。ピエール・ダルビーに才能を認められ、パリのピエール・ダルビー社のデザイナーとして4年間の契約を結びます。そして1970年、最初のショーのために、寄宿生活時代の毛布を使ってコートを作ります。彼は素材を『本来の目的』以外に使うことを決めます。
ファッションシーンで時代をリードし始める
1974年に初コレクションを発表1978年、ジャン・シャルル・ドゥ・カステルバジャック社を設立。1980年メンズウェアのラインを始めます。キャラクタープリントや迷彩柄を、いち早くパリコレクションの舞台に登場させるなど、カステルバジャックのクリエーションは常に前向き、刺激的でもありました。同じく1970年代、カステルバジャックはさまざまな衣装制作も果たします。ミュージシャンのロッド・スチュアート、70年代半ばにヒットしたテレビドラマ、チャーリーズエンジェルの女優ファラ・フォーセットのコスチュームを担当します。また、TNP(国立パリ劇団)劇場で上映されたマルコ演出による「再びトライアングルが鳴る」の衣裳を制作。1976年には、イザベラ・アジャーニ、ウディ・アレン監督の映画『アニー・ホール』の衣装を担当。ピアニストのエルトン・ジョンのコスチュームも担当しました。
画期的なできごと
1997年、パリで行われた“世界青少年大会”(クリスチャンの若者がローマ法王に会うための特別なイベント)に際し、リュスティジェール神父とパリ管区大司教から法衣のデザインを依頼されます。(クリスチャン50万人、司祭5千人、司教5百人分)そして2003年、世界的に有名なオークションハウス「クリスティーズ」がカステルバジャックの作品を取り上げ、世界一のファッション博物館と称せられるロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館が落札しました。これは、ファッションデザイナーとしては実に画期的な出来事です。
今なお続く進化〜Rossignolとスキーウェアでコラボ〜
ポップでグラフィカルなイラストや、ラフで実用性の高いシルエット、流行にはとらわれないという創作姿勢、カラフルな色使いなどから「アンチ・モードの旗手」とも呼ばれているカステルバジャック。「丈夫で長持ちする服を目指し、決して流行の服は作らない。」というのが彼のモットー。軍隊用の毛布、魚網、包帯、テント地、ブランケット、スポンジ、シャワー室のカーテンなど、意外性の強い素材を使用した作品や、アートとファッションの融合を試みた作品は彼の代表作です。
2006年、ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館でカステルバジャックの大回顧展「ポッパカン(POPAGANDA:The Fashion&Style of JC de Castelbajac)」が開催された際には、毛皮やシープスキンで作った服が並んだ「ローマテリアル」、ポップアートを服にプリントした「ポップ」、ミッキーマウスやピカチュウをモチーフにした「カトゥーン」、ロックスターの世界を服にした「オマージュ」などの4つのテーマで展開し、5万人を超す人が訪れました。2007年は、パリの服飾美術館でカステルバジャックの40年間のデザインの大回顧展『ガリエロック(GALLIEROCK)』を開催しました。
常に「エボリューション」つまり「進化」をテーマに掲げ、カステルバジャックのクリエーション活動は続きます。毎シーズンのパリコレクションやクリエーション活動は、モード界だけではなくアート界からも熱い視線を集め続けています。この偉大で超個性的なデザイナーとRossignolとのコラボのスキーウェアが入荷しました!
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